2010 年 11 月 4 日
今年は日韓併合100年目にあたります。明治43年(1910年)、大陸進出への足がかりを求める日本は、日韓併合条約を同年8月に結び施行しました。韓国人・安重根がハルビンで伊藤博文を暗殺したのは、前年の秋のことです。
勢いづく日本は、一方で思想弾圧を強めていきます。天皇暗殺を企てたとして、全国の社会主義者・無政府主義者がいっせいに検挙されました。いわゆる「大逆事件」です。首謀者は幸徳秋水と目されて、翌44年1月、幸徳をはじめとする12人が絞首刑となります。
世を震撼させた「大逆事件」は、文学者たちにどのような衝撃を与えたか。これが今回のテーマです。事件の被告人2人の弁護を引き受けた弁護士・平出修。平出に思想的理解を促した森鷗外。評論「時代閉塞の現状」を書き同年に歌集『一握の砂』を刊行した石川啄木。絞首刑となった和歌山県新宮の医師・大石誠之助と親交を結んだ与謝野寛と佐藤春夫。こうした「明星」系の文学者たちはリアル(現実)の破壊力を目の当たりにしたとき、何を思い、何を考えたのでしょう。
本年度も文化学院のご協力をえて開催できることになりました。多くの方々にご参加いただけることを期待しています。
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●日時● 2010年12月5日(日)13時~17時 (12時30分開場)
●場所● 文化学院 ホール階(13F) 東京都千代田区神田駿河台2-5
地図はここをクリックしてください
・JR「御茶ノ水」駅 御茶ノ水橋口より徒歩5分
・東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅
・千代田線「新御茶ノ水」駅 B1出入り口より徒歩6 分
●会費● 2,000円(資料代含む) 学生1,000円(学生証提示) ●定員● 300人
●内容●
Ⅰ 13:00 挨拶 熊川清孝(文化学院校長)内藤 明(歌人・早稲田大学教授)
Ⅱ 13:15~14:15 講演 辻原 登(作家)
「管野スガの『針文字手紙』から見えてくるもの」
Ⅲ 14:30~14:50 箏演奏 横山裕子
「詩からのインスピレーション~晶子とみすゞ~」
Ⅳ 15:05~16:45 シンポジウム「明星の文学者はどう反応したか」
平出 洸(平出修研究会主宰)
坂井修一(歌人・東京大学大学院教授)
若林 敦(長岡技術科学大学准教授・国際啄木学会理事)
永岡健右(日本大学教授)
司会:松平盟子(歌人)
Ⅴ 16:45~17:00 質疑応答
Ⅵ 17:00 閉会挨拶 萩原茂(吉祥女子中学校高等学校教諭)
総合司会:米川千嘉子(歌人)
●申し込み● 「明星研究会」事務局あて。
ネット上での受付は12月2日(木)まで(先着順)。 当日は空席次第で会場でも直接受け付けます。
宛先メールアドレスはapply(at)myojo-k.net
なお、アドレスの(at)を@に変えてください。
メールの件名を「明星研究会申し込み」とご記入いただき、
氏名と住所(都道府県および市町村名まで)をご連絡ください。
<主催> 明星研究会 <世話人>平出 洸 <後援>文化学院・毎日新聞社
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2009 年 9 月 20 日
東京都は現在、1300万人が暮らす世界有数の大都市です。この東京が一国の首都となったのは、言うまでもなく明治新政府が置かれて以来。全国から立身出世や成功を目指す人々が上京し、それは文学を志す者も同様でした。
明治20年代に詩歌ジャンルの目覚ましい旗手となった京都出身の与謝野鉄幹もその一人です。詩歌集『東西南北』により名声を確立後、33年4月には「明星」を創刊し綺羅星のごとき才能を擁します。出身地をみると、与謝野晶子は大阪、北原白秋は福岡、石川啄木は岩手、木下杢太郎は静岡と様々。明治とはこうした地方出身者が鬱勃たるエネルギーを発露した時代でもあったのです。
人口流入の激しさから1920年(大正9)には370万人となった東京。3年後に関東大震災が起こり下町を中心に壊滅的な被害を受けると人々は郊外へと住宅地を求め宅地化が進みました。
与謝野寛(鉄幹)・晶子の夫妻はこのような時代の流れに沿うように渋谷から、千駄ヶ谷、駿河台、麹町、富士見町、荻窪へと転居していきます。変化やむことのない東京に暮らし、数多くの作品を残した与謝野夫妻は、ここで何を得、何を失っていったのでしょう。それを考えることは文学に生きた二人の息づかいを確認するだけでなく、近代東京という巨大な生命体が文学者に何を与えたかを検証することでもあると思うのです。
昨年に続き文化学院のご協力をえて開催できることになりました。多くの方々にご参加いただけることを期待しています。
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●日時● 2009年11月22日(日)13時15分~17時 (12時30分開場)
●場所● 文化学院 ホール階(13F)地図はここをクリックしてください
東京都千代田区神田駿河台2-5
最寄りの駅は以下のうちのいずれかです。
・JR「御茶ノ水」駅 御茶ノ水橋口より徒歩5 分
・東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅より徒歩6 分
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 B1出入り口より徒歩6 分
●会費● 2,000円(資料代含む) ●定員● 300人
●プログラム●
Ⅰ |
13:15 |
挨拶 与謝野馨 (文化学院院長 予定) |
Ⅱ |
13:30~14:30 |
講演 「晶子の生きた東京」
松平盟子(歌人) |
Ⅲ |
14:35~14:55 |
箏演奏 横山裕子
「箏の音にのった与謝野晶子~宮城道雄作品より」 |
Ⅳ |
14:55~15:15 |
休憩 |
Ⅴ |
15:15~16:45 |
シンポジウム「寛・晶子にとっての東京」
永岡健右(日本大学教授)、
坂井修一(歌人・東京大学大学院教授)
西川恵(毎日新聞社専門編集委員)
司会:内藤明(歌人・早稲田大学教授) |
Ⅵ |
16:45~17:00 |
質疑応答 |
Ⅶ |
17:00 |
閉会挨拶 平出洸(平出修研究会主宰) |
**** |
【総合司会】 |
萩原茂(吉祥女子中学校高等学校教諭) |
●申し込み● 「明星研究会」事務局あて。
ネット上での受付は11月20日まで(先着順)。
それ以後は22日当日、空席次第で会場で直接受け付けます。
宛先メールアドレスはapply (at) myojo-k.net
メールの件名を「明星研究会申し込み」とご記入いただき、
氏名と住所(都道府県および市町村名まで)をご連絡ください。<主催> 明星研究会 <世話人>平出 洸 <後援>文化学院 |
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2008 年 10 月 10 日
与謝野晶子生誕130周年
<講演&シンポジウムのおしらせ>
晶子―
歌人として、教育者として、童話作家として
今年は与謝野晶子の生誕130年という節目に当たります。
晶子は、明治11年(1878年)12月7日、大阪堺の菓子舗「駿河屋」に三女として誕生。内気で読書の大好きだった少女は、やがて与謝野鉄幹と出会って激しい恋におち、東京に出奔、歌集『みだれ髪』が誕生したのは明治34年(1901年)8月でした。恋と性愛を大胆に詠んだ歌によって「やは肌の晶子」とも揶揄されますが、この歌集が文学の20世紀を開いたのは間違いありません。その後も『舞姫』『春泥集』など優れた詩歌集を出し続け、明治末年のパリ滞在は晶子に日本の相対化という視点を獲得させます。大正時代からは女性・社会・教育にかかわる夥しい評論、たくさんの童話、『源氏物語』などの古典評釈へと執筆の領域を拡げていきました。
大正10年(1921年)、紀州の西村伊作により東京御茶ノ水に文化学院が創立されます。晶子は夫・寛とともに教壇に立ち、子供は文化の豊かさ溢れる環境で自由と個性を重んじて教育されるべき、との理念を実践。11人の子供を生み育てる中で掴んだ理想的な教育でもあったのです。
生誕130年目の今年、晶子を歌人・教育者・童話作家という面から捉えてみたいと思います。文化学院にご協力していただけたことは、その意味で大変意義のあることではないでしょうか。 多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
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●日時● 2008年11月23日(日)13時30分~17時
(12時30分開場)
●場所● 文化学院 ホール階(13F) 地図はここをクリックしてください
・東京都千代田区神田駿河台2-5
・JR「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅・千代田線「新御茶ノ水」駅
B1出入り口より徒歩6分
●会費● 2,000円(資料代含む) 当日受付でお支払いいただきます
●定員● 300人
●プログラム●
Ⅰ 挨拶 平出 洸 (平出修研究会主宰)
Ⅱ 講演 逸見 久美 (元聖徳大学教授)
「文化学院を愛した与謝野夫妻」
Ⅲ 箏演奏 横山 裕子
「ことのねことのはうつくしのゆめ~箏で謳う与謝野晶子~」
Ⅳ シンポジウム
「晶子―歌人として、教育者として、童話作家として」
立花 利根 (文化学院副校長)
萩原 茂 (吉祥女子中学高等学校教諭)
松平 盟子 (歌人) <50音順>
司会/内藤 明 (早稲田大学教授・歌人)
Ⅴ 挨拶 戸田 一雄 (文化学院校長)
【総合司会】西川 惠 (毎日新聞専門編集委員)
●申し込み●
「明星研究会」事務局あて
ネット上での受付は11月20日まで(先着順)。
なお、それ以後は23日当日、空席次第で会場で直接受け付けます。
あて先メールアドレスはapply(at)myojo-k.net
お申し込みの際は、上記のメールアドレスの(at)の部分を@に変えてください。
そして、メールの件名を 「明星研究会申し込み」 とご記入いただきまして、
お名前(氏名)と住所(都道府県および市町村まで)をご連絡ください。
<なお、当日の受付での整理の都合上、申し訳ありませんが、
「一般の方」 と 「文化学院関係者の方」 を便宜上分けて受付をいたしますので、
どちらであるか、その旨を明記してお申し込みくださると助かります。>
いただいた個人情報は、今回の催し以外、一切使用はいたしません。
<主催>明星研究会 <世話人>平出洸
<後援>文化学院、 フランス大使館
タグ: 130周年, シンポジウム, 与謝野晶子, 晶子, 晶子 生誕130周年, 生誕
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2008 年 10 月 1 日
明星研究会の公式ウェブログを開設しました。

文化学院提供
タグ: 与謝野晶子, 晶子
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